・JR・東京メトロ(有楽町線・南北線)飯田橋駅
・東京メトロ東西線 神楽坂駅
・都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅
神楽坂の魅力
神楽坂は、江戸時代からの切絵図と平成の地図が、その地割りにおいてほぼ重なるまちです。再開発などで多くの東京のまちが変貌した中にあって、神楽坂は江戸時代からの道を今も辿ることができる不思議な都市空間が残されています。
通りの中心には毘沙門天があり、坂と路地が複雑に入り組んだ地域には、花柳界が繁栄してきました。芸事を重んじる花柳界の周辺には、歌舞音曲を教える師匠たちが稽古場をもち、伝統芸能が盛んに継承されてきました。
また明治・大正時代から文学や演劇との関わり合いも深いまちです。神楽坂ゆかりの作家といえば、尾崎紅葉、夏目漱石、泉鏡花など。新劇の世界では島村抱月と松井須磨子の芸術座のあった地としても知られています。
こうした文化人が多く住んだ神楽坂は、商業の分野でも数多くの名店を残しています。三代目、四代目がのれんを継いでいる老舗が今日も営業しています。
さらに神楽坂は、外国の方にとっても住みやすいまちとして、戦後からフランス人が多く移り住み、昔ながらの面影を残す路地に、フランス文化が独特の風情をつくり出しています。
ここ十数年は、神楽坂のこうした魅力が再発見されて、まちづくりのNPOやボランティアの若い人々も加わって、数多くの文化イベントが企画開催されています。東京の真ん中に位置し、特別なコミュニティを形成しつつある神楽坂は、いまや国内にとどまらず、海外からも大きな注目を集めています。